Adsense728x90

2015年2月27日金曜日

インターネットと図書館と夜の蝶

しばらく読書する機会が無かった。

これで拝観、「うっ!」 なんてことだ。
これではイカンとタイプしたつもりが何処かを拝観することになっている。

本よりも寺へ行って修行してこいと云うのか。

私の知能と同じで私の Macbook もおかしい。

図書館のページからインターネット予約で本を借りる事にした。何が読みたいのか読みたい本が判らない。
著者の名前を入れて検索すれば京都市にある図書館全部の本から検索し教えてくれる。
適当に読んでみるかと選んだ本のタイトルを「ポチッ」として3冊予約した。
3、4日して図書館からメール、入庫の知らせが来て取りに行き借りた本は、この3冊。

みんな酒場で大きくなった=太田和彦
酔うために地球はぐるぐるまわってる=椎名誠
動物は何を見ているか=日高敏隆

酒関係が2冊と昔から気になってた日高敏隆さんの本。
なんだお前酒に飢えてるなと思わないで頂きたい。
頭が空でも読み進めるから選んだんだ。

日高さんの本を読み始めたら昆虫には紫外線が見える。
と書いてある。
へーそうなの、読み進める。

人間は自分が関心を持っている物はすぐに目に入るが、関心の無い物には目に入らない。
蝶も同じだとおっしゃる。

夜の蝶という人間もいると川口松太郎が書いて吉村公三郎が映画にしている。
京まち子、山本富士子が男を獲りあい女の戦いが凄かった。

メスの蝶を捜してあちこち飛び回っているオスの蝶はメスの姿をチラリとでも見えたら、すぐそこへ突進する。
だが、しかしこういうオスは、たとえ蜜を含んだ花があっても見向きもしない。

好きな娘が出来たらその娘しか目に入らなくなる。
恋の始まりはそうだな。

つまり、蝶らは自分の身の回りから自分に意味ある物だけ探し求めているのである。

好きになった娘より知的で綺麗な娘がいても気にならないということか。(人間には例外もあるよな確か)

メスの蝶はたとえ小さな花でもめざとく見つけて蜜を吸う。

人間の娘でも貧乏な男に食事をおごらし、物をねだったりするよな。

蜜をたっぷり吸い、オスとの交尾を済ませ、今や卵を産もうとしているメスの蝶にとっては、花もオスも意味が無い。彼女にとって意味があるのは、卵を産むべき植物の葉である。

そうか、子供ができたら相手にしなくなると言うのは、男はもう意味が無いということか。

蝶にとって意味のある物を認識し、見出していくのは知覚
による。それはある時は視覚であり、嗅覚であり、またある時は触覚である。触って嗅ぐ接触科学覚という人間にはない知覚も、蝶にとっては極めて重要だ。温度知覚が鍵になる場合もある。

夜の蝶のお嬢さん達も見事な視覚、嗅覚、触覚を持ち合わせていたと記憶している。

また、触って嗅ぐという接触科学覚というものは人間にはないとおっしゃってるが、若い頃経験している。

ちょうど時期は今時分、寒い夜、待ち合せの場所に遅れて来た私は彼女の手を握りしめ遅くなった事を詫びた。
そして、その手の冷たさに驚いた。
長い時間待ったに違いない悪い事をした済まない。
おもわず彼女を抱きしめた。
そのとき「ふっ」と臭った甘い髪の香りは忘れられない。

日高敏隆さんの本を読み進める事にする。