人間を逆から読むとタイザになる。
今ではご存知の方は多いと思う。
初めてこの字に接したとき戸惑った。
なんだなんだこの字は、読めなかった。
だからカンジンという事に一先ずしておいた。
友達がその時分タイザにいるから来ないかと云っている。
8月の海である。
小さなバーで知り合ったアメリカ人のブロンド君が誘ってくれた。
海沿いの民家を知り合いの外国人たちが利用していると云う。
面白そうなので行ってみる事にした。
日本海にそのタイザが有ると聞いたので地図で調べた。
その時にタイザは間人と書くと知った。
友達がその時分タイザにいるから来ないかと云っている。
8月の海である。
小さなバーで知り合ったアメリカ人のブロンド君が誘ってくれた。
海沿いの民家を知り合いの外国人たちが利用していると云う。
面白そうなので行ってみる事にした。
日本海にそのタイザが有ると聞いたので地図で調べた。
その時にタイザは間人と書くと知った。
京都から定期バスが出ていたが車で行く事にした。
買って間もない車トヨタパブリカである。
私が初めて買った車だ。
しかも新車で買ったんだ何処に金があったのか不思議である。26、27才時分で、40数年前になる。
一人で日本海まで車で行くのは退屈で初めての道路でもあり緊張して疲れた。4時間近くかかって着いた。
その民家に行くと日本人と外国人がいて目当てのブロンド君は海に行ってると言った。
聞いた通りに狭い道とお宮さんや1軒の別荘を横目にして過ぎると、大きな岩場が見えた。
4、5人の男女がいた。
そこにブロンド君もいて高さ2メートル位の高さから飛び込みをやっていた。
私もそこに混じり泳いだり飛込んだりした。
海は砂でビーチだと思い込みがあったから何か落ち着かなかった。
恥ずかしい話だけれど高校時代英語は、赤点しかも3点と云う成績を貰う程のバカだった。
英語等話せる訳も無いのでジェスチャーとごり押しカタカナ語で意志を通じ合わすしかない。
ブロンド君は日本語が多少話せるので彼が頼りだった。
栗色の髪の娘さんは泳ぎが上手い。
私も子供自分、踏水会に1週間ほど通った事が有る。
泳いだあとのうどんの美味しい事、今でも忘れない。
ま、それはいいとして。
1週間通って泳ぎが上手くなる訳はないが、その後、嵐山保津川の実践で少しは泳げた。
栗色の乙女の後を追うように付いて泳いだ。
2、30メートル沖に出てから、岩場に戻り始めたが仲なか戻れない。
返って流されて行くようだ。必死に腕をかいたが進まない。
こりゃ、マズい。泣きそうになりながら腕をかき足をバタつかせた。
5、6メートル先を行っていた栗色の乙女が戻って来て微笑みかけ並んで泳いでくれた。
勇気が出た、何とか栗色の乙女に助けられ岩場に着いた。
岩場に上がり息を切らして青い空を見上げていた。
すぐ横に栗色の乙女が座り、碧い海を眺めている。
眩しい太陽が彼女のビキニの肌を金色に煌めかせていた。
人生の始りは美しい。