歯医者に行って来た。
歯医者が嫌い、行きたくない、あのギィーンうなる機械の音が嫌で行かないと云う人もいる。
私はそれ程嫌いではない。
なぜなら眠ってしまうからだ。
麻酔がかかっているからではない。
自然と眠る事が出来る。
そうでしょう、仰向けに寝て目の上にタオルをかけて「はいどうぞ」眠りなさい状態を作ってくれるのである。
ブーン、ギィーンなる音も振動共鳴して眠りの世界に連れて行ってくれる。
私の上前歯2本は義歯である。
青春真っ只中に無くしてしまった。
原因は喧嘩である。
大酒を食らってうろついていた時にやってしまった。
パンチ一発で「ポロッ」と抜けてしまった。
折れてはいない根こそぎ抜けてしまった。
連日残業でクタクタ状態歯も少し浮いている状態だった、
そして酔いが回るのは早かった。
軽いパンチで「ポロッ」。
酒を飲んでいるから痛くはないし、口を切る等傷もなかった。
まあ、一つの青春いつ迄もついてくる。
その後何日かかかって義歯をを作って入れたが、全然自分じゃ無い気がした。上手い歯医者では無かったのだ。
アメリカにいる時に作り直した。
そのとき医者がびっくりすることを言った。
「アンタは出歯や!」
ナニー!いい加減んな事言うなよボケー!と怒った。
軽い出っ歯と言う事らしかったがショックであった。
この医者がやった事は、抜けた歯の横に鉄の釘を埋め込み、その釘に義歯をはめ込むと云う事をやった。
実に堅固にそれを作った。
釘を埋め込んだ歯も時が過ぎればガタが来るんです。
義歯を外して点検修復をする為今日は歯医者さんと言う事である。
麻酔なしでやってみましょう。
予約した時は麻酔すると云っていたのに、どう風向きが変わったのか、治療は始まった。
上の前歯だから上から下へハンマーが振り下ろされる。
コンコン、コンコン、コンコン、コンコン、エアーを入れたり、唾液やゴミを吸引したり、また、コンコン、コンコン、とハンマーで叩く。それが顔に響く。
義歯が動いた気配がない。
コンコン、コンコン、と叩く。
コンコン、コンコン、と叩く。
良いリズムで心地よくなりボーと無我の世界に入り込みそうになった時にコンコン、コンコンは終わった。
ハズレて無い。
義歯はついたまま先生は言った。
「歯がたちません」
しばらくこのままで緩んでくるのを待ちましょう。
1時間半、コンコン、コンコン、先生はハンマーを奮ってやってくれたが外れなかった。
女医者先生の指にハンマー胼胝が出来ないか心配する。
次回のコンコン、コンコンに期待しよう。
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